
以前ダイビングに夢中になっていた時期がありました。海に潜ると海面とは違う世界が海中にはあります。もちろん南の島は海面・海中ともに美しいのですが、15年ほど前に伊豆半島で潜ってみたら、海中にカンやビニール袋といったゴミがたくさん落ちていました。打ち上げられたゴミであれば掃除できますが、海の中を掃除するのはとても大変なことです。また、私は動物のテレビ番組が好きでよく見るのですが、地球温暖化でシロクマの住む場所がなくなってしまったり、森林の伐採によってオランウータンの住む場所がなくなったりしています。人間がワガママに生きることによる悪影響が、他の動物に及んでいるのです。
ここ最近、異常気象で急に暑くなったり寒くなったり、私たちの身の回りでも、少しずつ異変が起きています。こうした問題に対して、私たちが直接何かができるわけではありません。だけど、出かけるときは電気をすべて消して、家にいるときもなるべくエアコンを使わないなど、間接的かもしれませんが、普段の生活の中で少しでも何かできればと思います。といっても、エコに対して神経質になり過ぎたり、ルールでガチガチにしてはダメ。資源は上手に無駄なく使って、エコとうまく付き合うことが大切です。小さいことだけれど、みんなで取り組めば少しずつ変わっていきます。
私たちが子供のころはモノが豊富ではなかったから、ご飯残しちゃダメとか、“もったいない”でしつけられました。今はモノであふれ、モノが簡単に手に入る時代だから、いらなければ捨ててしまいます。その点、私は捨てるのがとても下手。例えば最近、自宅のお引っ越しを機に、新しいソファが欲しいと思いました。けれども、ソファの生地を張り替えて、クッションカバーを新調して、気分転換することにしました。その結果、ソファは20年、棚は30年も使っています。今は「捨てる・壊す・買い換える」風潮ですが、私は「捨てない・直す・買わない」を大切にしています。
あと最近、とても気になっているのは人々のモラルの問題です。例えば近所にある緑道は、ひとりがルールを無視してゴミを置いていくと、皆がまねをしてゴミを置いていくため、ゴミだらけになっています。また公園も皆が安らぐためのベンチが大きな木を囲んで設置されていたのに、不審物対策でゴミ箱がなくなったため、ゴミをベンチの下に放置するようになった。そのため、ベンチ自体が撤去されてしまったり。一人ひとりがマナーを守らない、道徳が失われたために、皆が気持ちよく生活できない。自分ひとりを考えるのではなく、思いやりを持って周りのことを考えることが大切です。
リクルートが運営している「クリエイションギャラリーG8」では、毎年暮れにチャリティ企画を行っています。エコバッグや扇子といったエコロジーなアイテムを、さまざまなイラストレーターやデザイナー、写真家などのクリエイターがデザインして販売し、その売り上げをユニセフに寄付するというもので、毎年参加しています。最近も雑誌の付録でエコバッグを作りました。今回は素材からデザインまで任されたので、皆に使ってもらえるようにということを第一に、持ってかわいい感じのモノに仕上げました。付録といえども、使ってもらえないとゴミになってしまいますからね。(笑)
埼玉県生まれ。セツ・モードセミナー在学中からイラストレーションの仕事を始める。明るくポップな画風とオシャレなセンスは人気が高く、広告・雑誌・装丁・絵本など、大人向けから子ども向けまで幅広い分野で活躍中。最近では、オシャレ・ミステリー・映画についてのエッセイ、雑誌のコメンテーターや、ゲームソフト「ぼくのなつやすみ3 北国篇 小さなボクの大草原」(7月5日発売予定)のキャラクターデザインも手がける。
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