ASP(Application Service Provider)という響きは、既に死語になりつつあるのであろうか。ADSLやFTTH環境が整備されブロードバンドの普及し、フラットレート課金が浸透してインターネットが電気・ガス・水道・電話と同じように生活のインフラなってきている。
このような中、SaaS(Software as a Service)が注目されてきている。SaaSは企業に対してソフトウェアコンポーネントをインターネットサービスとして提供する。ASPサービスでは、ユーザーごとに個別のサーバー環境であるシングルテナント型で提供されていたが。SaaSでは、1つのサーバーを複数ユーザーで共有するマルチテナント型での提供形態が主流である。これは、ブロードバンドの普及とサーバー性能の向上がもたらしたスケールメリットであると言えるだろう。
SaaSのもう1つ特徴は、インターネットサービスとして提供されることから、他ベンダーのWebサービスと連携するマッシュアップ機能が提供できることであろう。ファイアー・ウォールの中では実現が難しい機能もSaaSでは実現可能である。
SaaSサービスの動向としてセールスフォース・ドットコムのCRMソフト「Salesforce」、SAPジャパンの、「SAP CRM On-Demand」など米国主導でSaaSサービスが立ち上がってきている。日本においてはサイボウズでは主力のグループウェア製品にSaaS型のSFA機能を付加することを表明している。さらには、フィードパスはアメリカのメールコラボレーションソフトウェアのZimbraを2007年SaaS提供を計画している。2006年はSaaSというキーワードは浸透してきているものの、実際にSaaSサービス市場の成長は2007年からと言えよう。